441日目 季節の行事
おじいちゃんのハサミ
十五夜は昨日でしたが、こちらはあいにくの天気でした。
今夜はキレイに晴れたので、1日遅れのお月見を楽しんでいます。↓
お月見というと祖父の事を思い出します。
子どもの頃は祖父母と同居していたので、留守番とは無縁の生活でした。
色々な行事は、もちろん両親が帰ってきてからでしたが、ちょっとした準備は祖父母とやるものでした。
今も詳細に思い出すのは、節分の豆は祖母がフライパンで炒っていた事と、お月見のススキは祖父と裏山に取りに行ったこと。
庭いじりが趣味だった祖父は、鉄の花切狭を持っていて、庭の木も花も、お月見のススキもそれで切っていました。
自分たちが使う工作用のハサミと違う、重みのあるジョッキン、という音が好きで、ハサミ目当てで庭仕事を手伝っていたのを覚えています。
お月見のススキ取りは絶好のチャンスで、毎年楽しみだったんですよね。
祖父はもう亡くなりましたが、ハサミはまだ実家にあります。
ちょっと錆びて茶色っぽくて、重くて鉄臭いおじいちゃんのハサミ。
月を見て、ノスタルジックな気分になりました。